遺言と相続税の関係

3-3-1 遺言で遺産を分ける場合に相続税のことを考えておく必要があると聞きましたが。

遺言で遺産の分割方法を指定する場合には、相続税との関係で次のようなことを検討しておく必要があります。
相続税の最も大きな節税方法は、配偶者の税額軽減規定と小規模宅地の評価減額制度です。
配偶者の税額軽減規定は、配偶者の相続した財産のうち、遺産×配偶者の法定相続分か1億6千万円かのどちらか大きい金額までは相続税がかからない制度です。
小規模宅地の評価減額制度は最大で8割まで評価が減額されます。
相続人が配偶者と子である場合には、配偶者は配偶者の税額軽減規定で節税し、子供は小規模宅地の評価減額制度で節税できるように遺産を分けることで最も節税が図れます。

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